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無駄のススメ

無駄のススメ

2020年5月25日 9:15 PM0 comments

先程、安倍首相がテレビで説明していた。

緊急事態宣言とやらが、やっと全国規模で解除されるらしい。

思い返せば、この緊急事態宣言が出ている間、いつも以上にテレビを見ていた気がする。

一日のうち、このようにテレビがONになっている時間が長いと、なるほどテレビというモノは、何の違和感もなくリビングの中に存在できるもんだなぁと思う。

何かへんなことを言っているように聞こえるかもしれないが、何も映っていないテレビが部屋の中にある状況を想像してみてほしい。

黒い長方形の物体が、壁の前にドーンと置かれていることに違和感(インテリアにそぐわない異物がある感じ!)をおぼえるのは俺だけだろうか…。

とくに最近では、小さい部屋にむりやり大きなテレビを置いている人も多いので、その違和感は半端じゃないはず。

では、インテリアに合ったデザインのテレビを選べば良いかというと、今の時代はそんなことができない。

だって、すべてのテレビが、単なる薄い長方形の板になってしまったから…。

機能重視で無駄な要素を取り除くと、こうなるのも仕方ないところだけど、なんかちょっと寂しくないか?と思って、我が家を見回してみたら、こんなテレビがあった!

ミッドセンチュリーデザインの旗手として活躍したブリオンベガ社のテレビ。(まだちゃんと映る!)

ブラウン管なので、奥行きが半端なく長い!

でも、そのデメリットを逆手に取った、機能美を追求した究極のフォルム!

今となっては置き場所に困る超旧型テレビでしかないが、個人的にはその佇まいがたいへん気に入っている。

なんとなく、ラミーの筆記具に代表されるドイツのバウハウスの流れを汲む、虚飾を排した実用本意のデザインに通じるところがある。

最近のテレビは、こんな風にデザインする余地も無くなってしまったが、どこかのメーカーで、無駄に奥行きが長いテレビなぞ開発してくれないだろうか。(たぶん売れないと思うが…)

もちろん、デザインのために無駄なことをするのは、いろいろな意味で資源の浪費にちがいない。

でも、何の役にも立たないこの“無駄”(テレビのデザインに限らず)というのは、実はとても大切なことなんじゃないかな。

巷で「不要不急のことは控えろ!」という風潮が高まっている今こそ、我々は、“無駄”を楽しむ余裕を持ちたいと思う。

だって、人間が他の動物と違うのは、不要不急の無駄を楽しむ能力を持っていることなんだから…。

なんか話が逸れてしまった感があるが、外出自粛という異常事態の中で発見した我が家の逸品は、この無駄な旧型テレビなのである!

金子くん、これ、どーすか?
J.M.

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